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取引先は報酬を払ってくれず事務所の資金繰りに行き詰まり、従業員にボーナスも支給できない。事務所の大家からは立ち退きを求められる。奥さんとも離婚調停中で子供たちとの関係もギクシャク。恋人には振られる。そんな、何もかもうまくいかない八方ふさがりの弁護士が始めたことは、毎日、誰かにお礼状を書くこと。家族から、職場の同僚、愚痴をきいてくれた友達、かかりつけのお医者さん、いつもいくコーヒーショップの店員さんにまで、毎日毎日感謝の言葉を伝えるためにお礼状を書く。そうしたら、いろんなことが少しずついい方向に動き始める。アメリカの弁護士さん、ジョン・クラリクの実話を元にしたお話です。
一般論で他人に感謝することが大事だと自分に百回言い聞かせるよりも、感謝の言葉を短いお礼状にして相手に届けるほうが実践的でずっといい。本当かいなというお話もあるが、説教くさくなく素直に読める。一日の終わりに手書きで感謝の言葉をしたためるのは、ざわつく心を落ち着ける効果はあると思う。私も一筆箋を買ってきた。まずは、妻と子供に書いてみよう。
- 作者: ジョンクラリク,John Kralik,五十嵐加奈子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2011/07/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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