第五の権力 Googleには見えている未来
Google会長のエリック・シュミットが、今後世界中の人が、携帯電話で常時インターネットに接続するようになると、プライバシー、国家、革命、テロリズム、戦争、災害や戦争からの復興がどうなるのかを綴った本。
国家は細心の注意を払ってネット上の大衆へ対応しなければ、アラブの春のように革命が一気に進むことになるだろう。また、現実世界での戦争と同じように、サイバー攻撃へ対応してせざるを得ないだろう。
個人は、どうやってネット上でのアイデンティティを維持しながらプライバシーを守るかが重要になる。
このように、ネット空間の重要性がどんどん増して行くといいながらも、一方では、ネットはネットにすぎない、現実を動かすのは「人」だと冷静に分析します。
新たにつながる社会に革命運動が急速に広まっても、既存政権にとっては、全体として見れば、一部でいわれているほど大きな脅威にならない。
なぜなら情報通信技術は、革命の形勢を市民に有利に変えることはできても、変革に不可欠な要素を市民に与えることはできないからだ。
なかでも重要なのが、第一級のリーダーを生み出すことである。
技術のプラットホームをうまく使えば、独裁者を倒す大きな武器になることは、いまやはっきりしている。しかしこうした革命が世界中でもららしている成果が、残虐な弾圧から、政権交代、内戦、民主主義への移行まで、まちまちであることを考えれば、革命の成否を分けるのが「ツール」ではなく「人」であることもまた明らかである。
確かにスマホは便利だけど、肌身離さず四六時中チェックしなければいけないもんでもないと思う。(続く)
- 作者: エリック・シュミット,ジャレッド・コーエン,櫻井祐子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2014/02/21
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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