日本経済はなぜ浮上しないのか アベノミクス第2ステージへの論点
4月に消費税が5%から8%に上がってから景気はどうなったのか?
仕事で企業の設備投資担当の方をお話をする機会が多いので、そういう人たちのお話を伺うかぎりではあまり増税の影響ないように思っていた。昨年から明らかに設備投資の件数は増えているし、4月以降もその傾向は変わっていない。一方では町内の不動産屋さんは4月以降住宅の動きがさっぱりだとなげいているし、行きつけの居酒屋のおとうさんは暇だ言っている。
本当のところはどうなのか知りたくてこの本を読んでみた。結論としては、2013年からのアベノミクスの効果でデフレを克服し景気も回復傾向にあったけれど、消費税増税により個人消費が大幅に落ち込み2014年度のGDP成長率はマイナスになる可能性もあるとのこと。今回の個人消費の落ち込みが1997年に消費税率が引き上げられたときよりも大きいことをデータとグラフで示して丁寧に説明してあるので大変わかりやすい。
新聞記事を見てやきもきするだけでなく、自分でデータにあたってみないとわからないもんだと思った。
日本経済はなぜ浮上しないのか アベノミクス第2ステージへの論点
- 作者: 片岡剛士
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2014/12/12
- メディア: Kindle版
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