ウイダーの副王

ブルース・チャトウィンが「パタゴニア」に続いて2冊目に出版した本。内容は、ブラジル出身のドン・フランシスコが西アフリカのダホメ(現在のベナン共和国)に渡り、国王に気に入られて奴隷商人としての特権を得て莫大な富を築き上げ、一族が繁栄し没落するまでの物語。

 

パタゴニアも同じだけど、いろいろな事情で故郷を追われて世界の果てで、吹き溜まって、少しおかしくなってしまった人たちの悲哀が、簡潔で切れ味鋭い文体で綴られる。史実を基にしたフィクションだと著者自身が序文で明言していますが、紀行文として読めます。どこか遠くにに行きたい人にお勧め。

ウイダーの副王

ウイダーの副王

 

 

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

パタゴニア/老いぼれグリンゴ (池澤夏樹=個人編集 世界文学全集 2-8)

 

 

ソングライン (series on the move)

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黒ヶ丘の上で

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