1月9日に金沢能楽会の定例能に行ってきた。娘が金沢市の子供能楽教室に通っていたのをきっかけに能の公演に行き始めた。休日の午後、能楽堂の椅子に座って半分居眠りしながら能楽を見物するのが最近の密かな楽しみになっている。

 

今回の番組の「翁」は新年など特別な時にだけ舞われる別格の演目。神事なので途中の出入りはできないそうだ。地謡囃子方も羽織や、引きずるほど裾が長い袴など普段は見たことがない衣装だった。シテが素顔で登場して、舞台上で翁の面をつけて舞い、終わったら舞台上を外すという他の演目にはない流れとなる。

 

会場は着物の女性もいて正月らしい雰囲気がいっぱい。謡の教本を広げている方や、学生さんや外国人の方もいて満席。追加で折りたたみ椅子を入れていた。たくさんのお客さんに驚いた。

 

能は翁と西王母、野守の3番、狂言は「福の神」。今回も途中何度も睡魔に負けてしまいそうになったけれど、この夢現つの状態で過ごす時間が心地よい。

http://www.kanazawanohgakukai.jp/pdf/teirei2017_01.pdf