豚の味珍
「豚の味珍」は、横浜駅の「きた西口」を出てすぐの所にある狸小路という飲み屋街の中にある。夕方の早い時間に行ったにもかかわらず、カウンター席は半分以上お客さんが座っていた。メインのメニューは豚の頭、耳、舌、胃、足、尻尾。サイドメニューとして白菜の漬物や皮蛋などがある。隣のお客さんが何食べてるか様子をうかがいつつ、頭と瓶ビールを注文する。
頭は豚の頭の皮と肉を丸めて棒状にしたものを醤油で煮込んでスライスしたもの。周りにゼラチン質の層で、中心部は赤身の肉だ。お店の人が「つけダレの作り方わかりますか?」と聞いてくれたので、素直に「初めてなのでわかりません。教えて下さい。」とお願いする。カラシを小さじに山盛り小皿にとり、酢を注いでカラシをとく。そこに醤油を少々たらして出来上がり。好みで辣油を追加してもいいらしい。
頭は、ゼラチン質の部分がベロベロした食感で面白い。肉の部分は意外とあっさりして食べやすい。あっさりしているのでビール飲みながらペロッと食べてしまったので、次は、尻尾を注文と焼酎を注文する。
尻尾は豚の尻尾を醤油で煮込んだものがぶつ切りになって出てくる。よく見ると中心部に骨が見える。一切れづつ口に入れてしゃぶりながら皮と肉を食べて骨だけ皿にもどす。こちらは脂身の旨味と皮のゼラチン質が相まって濃厚な味わい。梅シロッップで少し甘みをつけたストレートの焼酎と合う。
一皿のボリュームが結構あるので、この辺でお腹いっぱい。焼酎も効いてきて酔っ払った。他のお客さんを見ていると、肉もの一皿と白菜の漬物や皮蛋をつまみながら焼酎を飲んでいる。これなら1500円もあればへべれけに酔えそうだ。
横浜駅にも近いし、安くて旨くて居心地もいいので、また来ることになりそうだ。