漠然とした不安

しばらく前から、なんとなく気分が晴れない。霞がかかったようなうっすらとした不安を感じている。ぐっすりと眠れていない。3時間くらいで目が覚めてそのあとは布団の中で考え事して朝を迎えることが多い。お酒を飲んでも楽しくない。酔っている間は気分はいいのだが翌朝の気持ちの落ち込み具合がひどいので、平日はあまり飲まないようにしている。本を読んでいても楽しくないし集中できない。こんなもん読んでもしょうがないとも思う。

 

原因としてひとつ思いあたるのは、大学に進学した長男が家を出たこと。我が子ながら立派に巣立っていったな、大きな肩の荷を下ろしてホッとしている一方で、張り合いがなくなった感じなのだ。極端にいうと、親という自分の役割が終わった、もう隠居だという心地だ。

 

職場でも、52歳ともなると自分の手足を動かして実務をするよりも、組織の運営とか根回しとか内向きの仕事が多くなってきた。大事な仕事なのだろうが、つまらない。それに、この歳になるとこの先自分がどういう道を辿っていくのかも、だいたい見えてくる。そんなもんかと。

 

父親は10年前に66歳の時に亡くなっている。次は自分だ、親と同じ歳までしか生きられないとしたら、残りは14年だ。と思うと、このままでいいのかなと考えてしまう。何かもっとできるんじゃないかと焦る一方で、もう、十分やった。あとは隠居気分で好きにしようとも思う。その間を右往左往している。