西金沢駅

15時に家を出る。今日は西の方へ向かって歩く。金沢駅から六枚の交差点、御影大橋を渡って増泉の交差点まで歩く。マックスバリュー増泉店の横を通り、JR北陸線の線路に向かって歩く。この辺りは準工業地帯。工場と民家が入り乱れて建っている。午後の日差しがジリジリと照りつけるが、太陽に向かって歩くことになり、歩道も木陰もない。金沢市の学校給食の集中調理せんたーを過ぎてようやく線路にたどり着いた。新幹線の高架が太陽を遮ってくれて涼しい。しばらくは線路沿いを歩く。線路の北側に渡れる場所がないかと探していると、人ひとりが通れるだけの幅の歩道を見つけた。線路の下2メートルくらいのスペースがあるだけ。歩いている時に上を電車が走ったらうるさいだろうな、とか、昔の車外撒き散らし型のトイレだったら大変なことになるだろうと思いながら歩く。西金沢の駅の手前に川が流れていて、まめだ通りまで迂回しないと橋がないことに気づく。仕方ないので、しばらく川の堤防上の歩道を歩く。
 
川を渡ると西金沢駅の北側、かつてJTの金沢工場があった土地だ。今は工場はなく、住宅地になっている。本当はスーパーや家電量販店も進出するはずだったのだが、一度オープンしたケーズデンキは閉店、今その建物はDMMの巨大な事務所として使われている。DMMは金沢市内に数カ所事務所を構えていた、金沢駅前のポルテや、尾山神社近くの朝日生命ビルにもおしゃれな事務所を構えていたが、それらを全部集約して西金沢駅裏に大きな拠点を作ったのだ。駅近で公共交通の便もいいし、家電量販店跡ということで駐車場もたっぷりあるので車でもアクセスできる便利な場所だ。駅のすぐ横では大和ハウス工業が巨大なマンションを建設中だ。歩いて行ける買い物する場所がないこと、片町香林坊まで遠いことが難点だが、駅に近いので便利かもしれない。
 
DMMと大和ハウス工業のマンションの間は空き地になっている。ゼップがライブハウスを計画していた土地だ。地元住民からの反対運動が起こり頓挫しているが、反対運動がなくても今回のコロナ騒動ではオープンできなかっただろう。会社にとっては無駄な投資をせずに済んで反対運動に助けられた形だ。世の中何が起こるかわからないものだ。
 
駅の自由通路で線路を渡り、米泉側へ。西金プリンスロード商店街を歩く。ごちゃごちゃして道が狭いわりには交通量が多い。メガドンキ、国の食料倉庫、金沢高校を過ぎる。歩いてきた道と交差して用水路に沿った道があったので、片町方面にはその道を通ることにした。歩いていると自転車を猛スピードで漕いでいる何人もの高校生とすれ違う。交通量が少ないので高校生の抜け道のように使われているようだ。津田駒の工場、北鉄野町駅の横を歩く。飲み屋が何件か残っている。アパートもある。いかにも労働者の待といった風情だ。中村町、千日町を抜けると犀川大橋
 
ここまでくると、いつも馴染んだ散歩コースだ。