内灘まで歩く
気温35度は超えているだろう。と思いながらも、15時過ぎに散歩に出かける。
2時間くらいで内灘まで歩いて、電車で帰ってこようと歩き始める。笠市町から浅野川沿いを歩く。 2週間前は堤防の上の歩道を歩いたが、今日は河川敷に降りて歩いてみることにした。
7月の雨で河川敷の上まで増水して路面が泥で覆われたようだ。乾いた泥がこびりついて、乾いたところはホコリが舞っている。生乾きのところはサンダルで踏むとにゅるっと滑る。草が伸び放題で人の通り道を所々侵食している。草いきれでムッとするし、細かい虫も飛んでいてあまり快適なコースとは言えない。しかし、水面をみるとたくさんの鳥がくつろいでいる。アオサギ、シラサギ、カモ系の鳥、真っ黒な鵜もいた。犀川や浅野川の上流と違ってあまり人が来ないので、鳥も集まりやすいのかもしれない。写真を取ろうとカモに近づいていくと、カモの集団は私を避けるように向こう岸へ泳いでいく。1羽が水面を駆け出して飛ぼうとすると、それにつられて全員が一斉に滑走し始める。ここは鳥を見にくるだけでも楽しい。
大河端あたりから線路に沿って歩く。須崎の手前でガマの穂の群生地を見つけた。ガマの穂と言えば因幡の白兎のお話。ワニに毛をはがされズル剥けになったウサギの治療のために、大国主命がガマの穂をほぐして体につけるように言った場面の印象が強烈で、今もガマの穂をみると、何本か取りたくなる。
須崎あたりで水田の横を歩いた。稲穂が実って首を垂れている。7月は長雨が続いたけれど、順調に育っているようだ。水田の向こう側を、2両編成の電車がゆっくり走っていった。
粟ケ崎駅を過ぎて川を渡ると内灘駅だ。ゆっくり歩いたので家から2時間半かかった。17時28分発の電車で金沢駅まで戻った。
思っていたよりもたくさんの人が途中から電車に乗り込んできた。1時間に2〜3本の運行だが、地元の足として使われているようだ。
15分ほどで金沢駅に到着。家についてのは18時30分だった。