人生を半分降りる

目次に書いてあった「あなたは、まもなく死んでしまう。」という言葉惹かれてについ買ってしまいました。家のソファで寝転がって読んでいると、妻が本の題名をみて「子供もいるのに、よくそんな本が読めるわね。」と怒られてしまいました。

100億年以上におよぶ宇宙の歴史において、この20世紀後半に到ってたった一度だけ与えられた生命なのに、そしてあとは宇宙の終焉までいや永遠に何事かを感じたり考えたりするチャンスは与えられないであろうのに、このままアクセク働いて死んでしまうのだとしたら、なんともったいないことであろうか。


仕事や世間と折り合いをつけることに忙殺され、たまに時間ができると、趣味の世界に没頭して気晴らしをすることに明け暮れていると、「俺って、何やってんだろ?」と、ふと疑問に思うことがあります。著者は、そんな人は、半分隠遁して「人生とはなんなのだろう?そして、ほんとうに死んだらどうなるのだろう?」というようなことを探求したらいいと言います。哲学のすすめです。

人生を“半分”降りる―哲学的生き方のすすめ (新潮OH!文庫)

人生を“半分”降りる―哲学的生き方のすすめ (新潮OH!文庫)