2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

パブリック

インターネットが普及しはじめて約20年、未だに我々はネットの価値を最大限に利用できていない。グーテンベルグの活版印刷が発明された時には、50年以上経過してから新しい出版の仕組みが動き始めたという。 ネットの価値を最大化するためには、情報を公開し…

サイロ・エフェクト 高度専門化社会の罠

サイロは穀物や飼料を保管する塔のような形をした倉庫のこと。腐食を防ぐため機密性に優れているが、ここから組織間の風通しが悪くなることの喩えとして使われる。日本語で言えば、蛸壺とか縦割り組織とかいうのだろう。 サイロに囚われた失敗例として挙げら…

ザ・グレート・ゲーム

「歴史が後ずさりするとき」の中で、ウンベルト・エーコが、ソ連崩壊によって東欧から中央アジアの範囲では最近の地図は全く役に立たなくなった。国の有り様が100年前に逆戻りしてしまったと言ってるところでこの本に触れていた。 時は19世紀、なんとか領土…

パウドリーノ

ウンベルト・エーコのヨーロッパの中世を舞台にした小説。1150年から1200年頃の神聖ローマ皇帝、フリードリッヒ・バルバロッサのイタリア遠征、第4回十字軍によるコンスタンティノープルの略奪あたりを扱っている。 イタリア北部のアレッサンドリアで生まれ…

ラフティング

5月5日に黒部川のラフティングツアーに参加してきた。去年の夏に同じツアに参加した時に、ゴールデンウィークは雪解け水で川の水量が豊富なので長い距離を漕げるし迫力もあって面白いとスタッフの方から聞いていたからだ。 朝9時に集合場所に着いてみると…

歴史が後ずさりするとき 熱い戦争とメディア

イタリア人の記号論の学者にして小説家でもあるウンベルト・エーコ。小説では「薔薇の名前」が有名。 この本は、2000年から2005年に書かれた評論やエッセイです。9.11のテロ、アメリカのアフガニスタンやイラクへの侵攻について何度も書いています。その中で…

なかなか言えないこと。

7年前に父が亡くなってから母は一人暮らししている。実家は大きな家なので草むしりや季節の模様替えなどで何かと手間がかかるので、月に一度くらいは用事を手伝いに実家へ行く。そのついでに一緒にご飯を食べながら母のよもやま話を聞いてくる。一人暮らし暮…