2019-11-01から1ヶ月間の記事一覧

線量計と奥の細道

ドリアン助川さんと言うと、新聞に連載されていた人生相談の印象が強くて、今でも気になる人。著書を見つけると手にとって確認する。 この本は、芭蕉が奥の細道で旅した道を折りたたみ自転車で辿る旅行記だ。時は2012年、東日本大震災の1年半後、放射線の線…

消えた国 追われた人々 東プロシアの旅

東プロシアは、かつてのドイツ帝国の東の端、現在のポーランド、ロシア、リトアニアにまたがる地域のこと。多くのドイツ人が住んでいたが、第2次大戦後ソ連側の支配となったことから、ほぼ全てのドイツ人は追放された。哲学者のカントは東プロシアのケーニヒ…

自転車レース

大学2年生の息子は体育会の自転車部に所属している。中学、高校と陸上競技をやっていたものの走り幅跳びと三段跳びが専門だったので、持久系のスポーツの自転車競技についていけるのだろうか、と1年生の夏頃までは心配していた。ところが予想外に頑張ってい…

日曜日

午前4時起床。40分坐禅する。25分くらい坐っているとふっと体全体の力が抜けて心が静まる瞬間が訪れる。そこからの時間が心地よい。 新聞に目を通してから午前7時にランニングに出発。東山の交差点まで歩いて大通りを山の上、鳴和の方向へ走る。途中から旧北…

土曜日

午前3時30分起床。白湯を2杯飲みながら新聞を読む。その後40分坐禅。座っていると肩のあたりがこわばっていることに気づく。この1ヶ月はランニングもストレッチもしていないので、血行が悪くなっているのだろう。仕事の緊張をうまく解放できていないの…

初期仏教

仏教は2500年前、紀元前5世紀ごろにインドで釈尊によって説かれた。その教えは釈尊の死後は声に出して語られることで伝承されてきたが、紀元前後に各地に広まった諸派が集まり、文字に書き残すようになる。 初期仏教とは紀元前の口頭伝承で伝えられていた仏…

原子力時代における哲学

第2次大戦が終わって間もない1950年代に「原子力の平和利用」という考え方が生まれ、広く世界に浸透する。時を同じくしてイギリスで世界初の原発が稼働を開始する。当時は核兵器は反対だけど、原子力の平和利用は賛成だという人が知識人も含めて大多数だった…

どぶろく

中能登街の道の駅「織姫の里」に立ち寄った時に地元で作っているどぶろくを見つけた。もともと中能登町には、どぶろくの醸造が認められていた神社が3社あったそうで、内閣府から「どぶろく特区」にも指定されていて、町内の農家民宿やレストランでどぶろく…

落花生の塩茹で

先週、愛知県半田市の赤レンガ建物に行ったら地元の農産物を売っている人がいて、その中に生の落花生 があった。地元では生の落花生にお目にかかる機会があまりないので、塩茹でにしようと買ってきた。 新鮮なうちにゆでた方が美味しいと聞いたので金沢に帰…

暴力と不平等の人類史 戦争・革命・崩壊・疫病

農業や牧畜が始まり、生きて行く上で必要最低限必要な物資を上回る生産が可能となって以来、定常状態では人々の間の経済的な不平等は拡大し続けている。例外的に不平等の格差が縮まったのは、次の4つのケースだと著者は言う。 国家あげての総動員体制での戦…

愛知県半田市をぶらぶら

絵本好きの妻の要望に応えて愛知県半田市の新美南吉記念館に行ってきた。 金沢駅午前5時発のしらさぎに乗り、米原で新幹線に乗り換え7時30分に名古屋駅に到着。武豊線の区間快速に乗り換えて、9時前には半田駅に着いた。 まずは、お酢のミツカンが運営してい…