田口ランディさん

東別院で田口ランディさんの講演会があったので行ってきた。10年ほど前にメルマガを購読していたので彼女のことは知っていた。今回は街角の張り紙を見て参加してみた。


ご自身の家族の話が中心だった。お父さんがアルコール依存症になって、庭仕事をしている時に脚立から落ちて腰の骨を折って入院して、検査したら肺がんが見つかったこと、精神科と外科と呼吸器内科の治療を同時に受けなければいけない患者を受け入れてくれる病院を探すのに大変な苦労をされたこと話されていた。がんの病院はアルコール依存症の人を受け入れたくない、精神科は末期のがん患者を受け入れたくない。かといって総合病院も科をまたがって連携して治療する仕組みにはなっていない。


私の父も去年、トラックの荷台から落ちて背骨を骨折して入院してCTを撮ったときに、肺がんが見つかった。父は幸い外科から呼吸器内科のある総合病院へなんとか転院できたのだが、複数の科にまたがって治療を受ける場合のいろいろなややこしさは確かにあった。確かにあれにアルコール依存症が加わったら受け入れてくれる病院を探すのは大変だと思う。


なんだか他人事とは思えない話だったので、会場で本を買ってサインまでもらった。人にサインもらったのは生まれて初めての経験かもしれない。