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東山界隈歩く

この前の日曜日、久しぶりに東山界隈をうろうろと散歩した。


まずは、お昼ご飯に家族そろって小橋の「いなばや」へ。入り口に「今日は出前が立て込んでいるのでしばらくお待ちいただきます。」との貼り紙。まあ、急ぐ訳でもないので、そのままお店に入って席に着き、厨房の様子をうかがうと、どうも11人前の出前の注文をこなすのに大忙しの様子。15分ほど待ってようやく注文を聞きにきてくれた。私と妻と娘は、ラーメンと天むすのセット。息子はカツ丼。ここのラーメンは茹でたほうれん草や、小さく切った海苔が乗った、なつかしいラーメン。スープもやさしい味で時々食べたくなる。天むすは炊きたてのご飯で揚げたてのエビ天を包んだもの。ご飯がおいしい。


店を出て散歩に興味のない娘と息子は家に帰り、妻と私は東山方面に向けてブラブラ歩く。東山のくわな湯の近くで、古い町家を改装した店先で、かき氷を作っているお店を発見。女の人が、懐かしい手動で削る機械を大変そうにまわしながらかき氷を作っている。ついさっきラーメン食べたのに、妻が宇治金時食べたいというのでお願いする。お店で氷をいただきながらお話をきくと、金沢に住みたくて去年の冬に東京から引っ越してきたそうだ。お店には服や本、自転車が並んでいる。自転車はヨーロッパの古い実用車を売ったり、昔のマウンテンバイクのフレームを使って日常使いの自転車を組んでいるそうだ。家は大正の頃建てられたもので、前は駄菓子屋さんだったそうだ。気に入った街に引っ越してきて、好きな商売を始めてしまう行動力がいい。


観光客でにぎわう、東山の茶屋街をぐるっとひと回りする。またお店が増えている。金沢の主だったお菓子屋さんや金箔屋さんなど名産品を扱うお店、食品関連のお店はどんどん東山近辺に出店している。お酒のお店が新しくできていたので入ってみる。一杯500円で試飲できるとのことだったので、一杯だけ呑んでみる。妻は酒が飲めないので、さっきラーメンと宇治金時を食べたばかりだけれど、甘酒をたのんだ。お店では地元のお酒は一通り買えるようだし、2階の座敷では、試飲コーナーで買ったお酒や珍味を持ち込んでゆっくり楽しむこともできるらしい。


次に東山2丁目の蓮昌寺の麓にある、小さな洋菓子屋さんに行く。地元の人しか入って来れないような細い路地の奥にあるお店。私はアプリコットタルト、妻はさっきラーメンと宇治金時と甘酒をいただいたばかりだけれど、チーズケーキを頼んでいた。2階のカフェスペースになっていて、のんびりできる。適度な囲まれ感のある静かな場所なのでほんとにのんびりできる。お店の人によると、平日の夕方、仕事帰りに独りでのんびりするために来る男の人もいるらしい。わかる、わかる。タルトはしっかりと火がとおったアプリコットの酸味が、生地の甘みと相俟っておいしい。置いてあったお菓子の本を読んでいたら、いつのまにか妻は居眠り中。小学6年生か中学1年生くらいの、近所の女の子3人組がやってきて、ロールケーキとチーズケーキを食べながら楽しそうにおしゃべりをしはじめたのを潮時に店を出る。


時計を見ると3時。スーパーに寄って晩ご飯のおかずに、フクラギのお刺身を買って帰ってきた。