素人包丁記・海賊の宴会
子供の頃に読んだ本や、漫画のなかに出てくる食べ物で印象に残っているものがあります。
枕のような肉の両側がら、骨が飛び出ている、いわゆる「マンガ肉」。イソップ物語の「都会のねずみと田舎のねずみ」の絵本で見た、穴のたくさんあいたチーズ。それと、銀のふたのかぶせてある、ご馳走とか。これらは、大人になったら、絶対食べて見たいと思っていました。
それから、桃太郎やこぶとり爺さんの話で出てくる鬼や、山賊、海賊が車座になって宴会している場面で食べている物は、妙にうまそうに描かれていて、食べてみたいと思っていました。食べ物をわしずかみにして、わしわしと食べるところに轢かれるのかもしれません。
ずいぶん前に読んだ本ですが、「海賊の宴会」は、嵐山光三郎の、尺八や革靴を煮て食べてみる話のような、食べ物にまつわる妙な話を集めた本です。
その中に、「気取ったレタス」をどうやって食べるか、という話があって、ごま油としょう油で、ギタギタに下品に汚して食べるとあったのを思い出して、今晩試してみました。
確かにおいしかったです。山盛りのレタスもペロリと食べられます。

- 作者: 嵐山光三郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/07
- メディア: 文庫
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