渋滞学

著者は、人や車などの自己駆動形粒子の動きを、ASEP(非対称単純排除過程)というモデルで分析します。道路を升目の連続と考え、隣の升に空きがあれば、1秒後に隣に移動できる、空きがなければ隣へ写れず1回休みとします。この場合、車の数が道路の升目の数の半分を超えると渋滞しやすくなります。


高速道路の車、駅の通路での人の動き、アリの行列、インターネットのパケット通信など、あらゆるものをASEPで分析していきます。自転車は前の人にくっついたほうが速く走ることができるので、アリの行列の動きに似ています。

渋滞学 (新潮選書)

渋滞学 (新潮選書)