貧困大国アメリカ 

もう10年以上前のことになります。アメリカで生活していた時、「普通だったら出産は日帰り。日本人は大目にみてもらってなんとか1日入院させてもらえる。」という噂を聞いてびっくりしたことを思い出しました。当時は「向こうの人は体が大きいから、出産しても大したダメージないんだろうな。」くらいに思ってました。アメリカでは医療保険、医療の民営化にともなって経費削減のため患者には出来るだけ入院させない仕組みになっていたようです。
一方では、日本ではなかなかできない肝臓の移植手術を受けて元気になった同僚がいました。いい保険に入って、いい病院にいくとそれはそれはびっくりするくらいのいい待遇でした。


また、小中学校では体育や美術、音楽の授業がなくて、自分でお金を払って習わせるしかないということでした。


お金さえ払えば手厚いサービスを受けられるけれど、金がないとどうにもならないというのが実感でした。特に医療と教育は。


平等であることと、効率的であること。丁度いいバランスを探るのが難しいです。民営化すれば全てが解決する訳ではなさそうです。

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ルポ 貧困大国アメリカ II (岩波新書)

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