宇宙を織りなすもの 下

上巻で、これまでに相対性理論理論と量子力学で明らかにされてきた、空間や時間についての考える方を振り返ったあと、いよいよ下巻で、最先端んのの時空の理論や今後の進むであろう方向について解き明かして行きます。ビッグバンの最初の最初についてのインフレーション理論。1メートルの1万分の1の10億分の1の10億分の1の1という非常に小さい「ひも」が振動する振る舞いで、クォークや電子、重力子が生じる「超ひも理論」。ブラックホールエントロピーが、ブラックホールの体積ではなく、表面積に比例して増大することから、3次元空間での出来事は実は宇宙の境界面での出来事の幻影ではないかとホログラム理論。これまで、所与であると考えてきた時間と空間自体の成り立ちや生成の仕組みを説明する理論への可能性にも触れます。もちろん、テレポーテーションやタイムマシンのお話もでてきます。わかりやすい例えをたくさん使って、私でもわたったような気分にさせてもらえました。


全く歯が立たず高校の時に物理を投げ出してしまったことが悔やまれます。これからでもすこし齧ってみようかと思います。

宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 下

宇宙を織りなすもの――時間と空間の正体 下