石川県の歴史
それにしても、自分が住んでいる石川県の歴史をきっちりと学んだことないなと、妻と娘と息子が獅子舞で参加した百万石行列を眺めながら思いついて、この本を借りてきた。
思えば、地元の歴史は小学校の時に少し勉強したくらいで、中学以降はまとまって勉強した記憶がない。もちろん断片的なエピソードはいくつか知っているけれど、歴史全体のイメージがない。こりゃまずいと思いこの本を借りてきた。先史時代から現在までをコンパクトにまとめてあり、全体をざっくりと知るにはちょうどいいと思う。
ほほおっと思ったことをいくつかあげてみると、
奈良時代の律令国家のもと、能登は半島国として早くから国として確立されていたが、加賀が立国されたのは、ずっと後の823年で、その際に、江沼郡、加賀郡ができ、のちに、江沼郡が、江沼郡と能美郡に、加賀郡が、石川郡と河北郡に分けられた。
大伴家持が748年に越中守として能登を巡航した時に、真っ先に気多大社を訪れたように、気多大社は当時から香取(下総)、鹿島(常陸)、気比(越前)と並ぶ、最高位の社格を認められていたこと。白山比姫神社を中心とする白山信仰が本格化するのはそれよりも後であること。
大桑、松任、安田、横江、近岡、糠、泉、押野、久安、有松、英田、宮丸、笠間、柏野、今江などの地名は、鎌倉時代のこの地域の有力武士団である、林氏、長野氏、富樫氏一族の名前からつながっていること。
能美の遺跡群や、気多大社近くの寺家遺跡、中能登の古墳群など、みんな、川や海、湿地帯のすぐそばの高台にあり、住みやすそうなところばかりだ。知ると遺跡を見に行きたくなる。次は、一向一揆について調べてみたい。
- 作者: 高沢裕一,東四柳史明,橋本哲哉,河村好光,本康宏史
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2000/03
- メディア: 単行本
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