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隷属への道

ハイエクの1944年の著書。財の配分を政府が中央集権的に行う体制を「集産主義」と名付ける。これに対して、個人が自己の利益を増大させるために行う市場での取引にまかせることを「自由主義」と名付ける。


ハイエクは、20世紀に入ってから一貫して、「集産主義」を目指す動きが活発になっており、ファシズム共産主義も、経済を政府の統制下に置くという意味では同じ「集産主義」である。イギリスやアメリカでも政府があるべき社会を目指して経済活動を統制すべきだという世論が高まっているという危機感を持っている。


社会が集産主義に向けて動き出すと、政府は経済分野の統制だけに留まらず、価値観、思想にも強制力を働かすことになり、最悪の社会が出来上がる。それは、ファシズム共産主義を見ても明らかだといいます。


どんな分野に財を優先的に配分するかを政府が決めるということは、政府が、経済活動の状況についての情報を全て把握しており、一定の価値観に基づいて合理的に判断できるという前提に基づいている。そもそも、政府が全ての情報を把握することに無理があり、経済活動にゆがみが生じる。そして、政府の価値観が国民に強制されることになる。


政府はできるだけ経済に介入せず、市場に任せるべきというのがハイエクの立場です。

隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】

隷属への道 ハイエク全集 I-別巻 【新装版】


自由放任だけでは駄目。市場を維持するためには、ある程度の政府の干与が必要という考えはこちら。
http://d.hatena.ne.jp/benton/20090722/p1

セイヴィング キャピタリズム

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