父の椅子 男の椅子

宮脇彩さんは、建築家の宮脇檀さんも娘さんです。お父さんのコレクションした椅子にまつわる、思い出が綴られています。がんで入院しているときに、お見舞いに来る人のために、病室にスワンチェアを持ち込もうとしたけど、スペースが足らないので、スタッキングできるセブンチェアにしたという話や、檀さんが亡くなったときに、思い出の椅子のミニチュアを棺に入れた話とか、ジーンと来ました。


私は、宮脇檀さんの本を読んで、椅子に興味を持ちました。家の中に書斎を確保できない場合は、せめて自分専用の椅子を居間に置いて、椅子の周りに自分のお気に入りのものを並べて自分の居場所をつくる。とか、ソファをは、座るものじゃなくて、寝転がるためのもの。必ず寝心地を確認して買うとか。これまで、家具を選ぶときに参考にしてきました。今使っているソファを選ぶときも、東京中の家具屋さんを回って寝心地を試してみました。宮脇さんはマレンコがおすすめでしたが、私には高くて手が出ず他のにました。


椅子は、毎日見るものなので、納得いくものに出会うまで安易に妥協して買わないほうがいいです。それと、革張りと布張りだったら、高くても革張りがいいです。布は、毎日座ると4〜5年でぼろぼろになって張り替えることになります。


宝くじあたったら、エッグチェアと、エッグチェアを置く家を建てたいものです。

父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション)

父の椅子 男の椅子 (建築家宮脇檀・名作椅子コレクション)