正直者が馬鹿を見る

10年ほど前にアメリカで暮らしはじめたときに、周りの日本人の方から「クルマを運転するときは、これだけは知っておきなさいよ。」と教えてもらったことが3つありました。

  1. 信号が赤でも、クルマの流れを見ながら右折できる。
  2. 遮断機が上がっている踏み切りでは、一旦停止してはいけない。(追突される。)
  3. 身体障害者用の駐車スペースには絶対とめてはいけない。(とんでもなく高額な罰金をとられる。確か1,000$以上だったような)


1と2は、日本とアメリカでは交通環境が違うので、ところかわれば、こんなこともあるのかという程度ですが、3については、「どうして日本でもこうならないの」思います。向こうでは確かに身障者用のスペースに、パスを持っていない人が駐車しているのをみたことありません。日本では身障者用のスペースに身障者でない人が平気で止めているのを見ます。


日本では、ルールはあるけど、守らなくてもなんとなく許される、黙認されることが多いようなきがします。ルールを作る側も、意識啓発につとめるとか、周知に努めるとか安易に言うだけで、本気で守らせるような仕組みを考えないです。


結果としては、あつかましい人が得をする、正直者が馬鹿を見ることが多いような気がします。表のルールのほかに裏のルールがあって、現実は裏のルールで世の中が動いていてこっちを知らないと生きづらい世界です。「本当はダメなんだけど、現実的には黙認。」とか逆に「本当はいいんだけど、やったら社会的にえらいことになる。」ことっていろいろあります。


アメリカのやなところはたくさんありましたが、「ルールのわかりやすさ」という点は大好きです。