世界最速のインディアン

朝一番の上映を見に行ってきました。アンソニー・ホプキンズが演じるニュージーランド人のバートが、自分のバイク、インディアンでアメリカ、ユタ州のボンネビルの塩原で開催される、最高速度を競う大会に挑戦するお話です。


年取って、金もないのに、半分馬鹿にされながらも、周りの人たちの暖かい応援に支えられて、アメリカにたどり着き、ロサンゼルスからボンネビルまでは中古車を買ってバイクを牽引して、すったもんだしながら旅するところが泣けます。見ず知らずの人であろうとも、共感すればとことん協力する、人の良さにジーンときました。アメリカはよそ者同士の集まりで、一人一人がばらばらなので、他人に冷たくされることもあるけれど、逆に、人と人との偶然の出会いを大事にするところって確かにあるように思います。陳腐な表現だけど、心が暖かくなるいい映画です。


羊たちの沈黙」のイメージが強すぎて、アンソニー・ホプキンズがいつか隣の人に噛み付いて食べだすんじゃないかと、ドキドキしました。