オッペンハイマー 上

アメリカの原爆開発プロジェクト、「マンハッタン計画」を指揮し、原爆の父と呼ばれるものの、戦後はソ連のスパイ容疑をかけられた、ロバート・オッペンハイマーの伝記。


科学者としてのエピソードよりも、戦後のスパイ容疑の伏線となる共産主義者との交友関係の記述が延々と続いて少々退屈でした。


ナチスが先に原爆開発に成功すると戦争に負けるという恐怖にかられて原爆開発に取り組んだものの、ナチスが負けた後、原爆を実戦で使うべきか、実験だけに留めるべきか、オッペンハイマーたち科学者が戦争中からいろいろと模索していたようです。政治というもっと大きな力の前では、できてしまった原爆をどうするかに関しては、あまり影響力はなかったようです。

オッペンハイマー 上 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇

オッペンハイマー 上 「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇