使える!確率的思考
確率が社会でどうように使われているかを中心にざっくり説明し、わかった気にさせてもらえる。細かい計算は出てこない。
学校で習うようなありえる組み合わせを全部あげてから確率を計算する方法。入手できるデータで随時更新しながら推定していくベイズ推定。似たような事象を参考にする事を数値化する事例ベース意思決定理論。この世界は次々といろんな考えが出てきているようです。
終章「不確実性下における選択の正しさとは何か」で、「合理的な選択」と「正しい選択」の違いについての議論がおもしろい。確率の観点から合理的な選択だとしても、個人にとって正しいかどうかは別のお話。個々人にとっては頻度は問題ではなく、自分がそうなるか、ならないかが全てだということ。宝くじ、当たらないとわかっていても、買ってしまうのは不合理だからといって、間違った選択とは言えない。
- 作者: 小島寛之
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2005/11
- メディア: 新書
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