御馳走帖
内田百けんの食べ物に関する随筆を集めた本です。内田百けんは、高校生の頃「阿房列車」の朗読をラジオで聞いて知りました。単純なおいしいもの食べた自慢じゃないのがいいです。
理屈っぽくて小難しいおじいさんのぼやきです。昼飯は、近所の蕎麦屋からざるを一枚半取り寄せて毎日食べる下りで、美味い蕎麦はいつもの蕎麦と味が違うというだけで、うまくない。とか。人の家で、御馳走を振舞われるのは、自分のペースが狂うので大嫌いと逃げ回ったり。
鹿肉を手に入れて、馬肉と一緒に鍋にして知り合いに振舞う話がいい。家で一度やってみたい。
- 作者: 内田百けん
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1996/09/18
- メディア: 文庫
- 購入: 7人 クリック: 30回
- この商品を含むブログ (54件) を見る
- 作者: 内田百けん
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2003/04/24
- メディア: 文庫
- 購入: 9人 クリック: 69回
- この商品を含むブログ (103件) を見る
内田百けん好きの方は、吉田健一も是非。理屈っぽいおじいさんです。文章は無闇に長くてとっつきにくいですが、慣れると癖になります。この人は汽車に乗ると、只管酒を呑み続けるようです。
- 作者: 吉田健一
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2006/02/09
- メディア: 文庫
- 購入: 5人 クリック: 34回
- この商品を含むブログ (39件) を見る