ピーナツ・バターで始める朝

片岡義男さんがいろんなところに書いたエッセーを集めた本。食べ物や文房具、音楽、映画のお話です。


タイトルにもなっている「ピーナツ・バターで始める朝」は、著者が15年ぶりにPJサンド(=ピーナツ・バターとジャムのサンドイッチ)を作るお話。アメリカではお手軽なお弁当として子供にもたせたり、ハイキングにもってったりします。スキッピーのスーパーチャンク(=粒入り)を食パンに塗り、もう一枚のパンには葡萄のジェリーを塗って重ね合わせる。それだけの簡単な食べ物なのですが、著者は葡萄のジェリーにこだわる、赤葡萄がいいとか、白葡萄も楽しみだとか。


妻は、ピーナツバターが好きでたまに買ってきて、PJサンドを作ります。以前、町のパン屋さんで買ったピーナツバターがえらく気に入って、そのパン屋さんに仕入先を教えてもらい、卸売りのお店からまとめ買いしてきたことがあります。大きな缶、多分5リッターくらいありました。あんなに大量のピーナツバターを目の当たりにしたのはあれきりです。何年かかっても食べきる自信がなかったので、お友達や近所に配りました。もらった方は、「何でピーナツバター配っているんだろう?」と思ったに違いありません。

片岡義男のエッセーはこちらも:白いプラスチックのフォーク

ピーナツ・バターで始める朝

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