代替医療のトリック

針、カイロプラクテック、ホメオパシー、漢方などの代替医療は本当に効くのか? 「フェルマーの最終定理」のサイモン・シンが、多くの臨床試験の結果を科学的に分析します。


治療に効果があったのか、なかったのかを判断する上で問題のなるのがプラセボ効果。偽薬でも患者が聞くと思い込んで治療を受けると本当に効いたような気がする。プラセボ効果の影響を除き、厳密に効果の有無を判断する場合には、2重盲検法という方法で臨床試験が行われます。これは、患者はもちろん、医者も効果を比較する治療法のどちらを行っているのかわからないようにして試験する方法です。


分析た結果は、代替医療にとって厳しいものです。プラセボ効果を上回る効果があると認められるものはほとんどないようです。


新聞やテレビの広告で幅をきかせている、様々なサプリメントや健康食品。もともと医薬品でないので効果は定かでないにもかかわらず莫大なマーケットがあるようです。

代替医療のトリック

代替医療のトリック

サイモン・シンといえば、やはりこれ。

フェルマーの最終定理 (新潮文庫)

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