寺町まで散歩

天気がいいので散歩に出かけた。息子は部活へ行き、娘と妻はバレンタインデーのチョコレートを作るというので、ひとりで出かける。9時前に家をでてとりあえず武蔵ヶ辻に向かう。久しぶりに日が射して気持ちがいい。近江町市場で鱈の真子でも買おうかと思ったら、今日は祭日でほとんどお店はお休み。21世紀美術館へいったものの、10時の開館まで30分以上時間があったので、そのまま外に出て、本多町から幸町へ。桜橋を渡ってW坂を登り寺町へ。寺町には10年前にアパートにしばらく住んでいたことがある。アパートの向かいにあるおじいさんがひとりでやっている床屋はまだ営業しているようだったが、お店が随分少なくなって寂しくなった。十一屋を通って若草町にある高校の時にお世話になった下宿屋に行ってみた。建物は残っていたけれど、いつもご飯を食べていた一階部分は車庫に改装されていて、表札の名前も当時とは変わっていた。当時通っていた若草湯という銭湯もなくなっていた。平和町を野田山に向かってあるいて、チュー平和町店まで行って引き返す。チューへは昼休みによくお昼ご飯を食べに行った。ラーメン大盛りか中華丼。寺町に戻って、戸水屋で六方焼4つと黒大豆入り切り餅を買う。ここの六方焼は、あんこの水分が少なくホクホクして、皮が香ばしくて誠に旨い。切り餅は桜坂を犀川へ向かって下りながら食べた。桜橋を渡って新竪町から竪町をとおって、香林坊、せせらぎ通りを抜けて、古本のオヨヨ書林に立ち寄る。「ゲーテル、エッシャー、バッハ」か「みっともない人体」のどちらかを買おうと散々迷ったあげく、旺文社文庫内田百輭の「冥土、旅順入城式」と橋本治の「大不況には本を読む」を買い、近江町市場のミスタードーナツでドーナツを4つ買う。娘は餡子が苦手なので、多分六方焼を食べられないので娘のおやつ用だ。彦三大通りで家に帰ったのが12時10分。3時間の散歩は雪に閉じ込められた身には、ちょうどいい運動でした。