名古屋へ一泊旅行

最近、娘がしきりに家族旅行に行きたいという。確かに息子が中学生になってからは連休は部活の練習や大会があって家族揃って旅行に行っていない。一週間前にも娘に言われて、ネットで沖縄やらグァムやらへのツアーを調べてみたけれど高くて手が出ない。温泉も結構お金がかかるしどうしようかと悩んでいたところ、去年、娘が社会の授業で各地の郷土料理を習ったときに、味噌煮込みうどんを食べたいと言っていたのを思い出した。ホテルを探してみたら、栄のど真ん中のビジネスホテルが予約できたので、急遽名古屋に行くことにした。

 

2日の朝8時に家を出発、北陸自動車道名神高速名古屋高速を走る。渋滞するかと心配したけれど、スムーズに車は流れて11時30分にはホテルに到着。荷物を預けてから、中日ビルの地下にある「山本屋本店」へ味噌煮込みうどんを食べに行く。土鍋でぐつぐつと煮立った味噌煮込みうどんが運ばれてくると、土鍋のふたを取り皿にして食べるようにと講釈を垂れてみる。息子と私はいっしょに注文したご飯に出汁をかけて食べる。息子はご飯をおかわりしてた。

 

妻も息子も娘も名古屋にくるのは初めてだというので、まずは名古屋城へ行く。本丸御殿の復元工事中で、その建設現場も見学できるようになっていた。杮葺きの屋根の曲線が美しい。杮葺きとは薄い杮の板を何層にも重ねて屋根を葺く方法のこと。天守閣では、炎上前の名古屋城の写真や図面を公開していた。名古屋城は昭和5年に国宝に指定され詳細にわたる調査を行われていたが、昭和20年にアメリカ軍の空襲により消失した。炎上中の写真も展示してあった。名古屋の人達にとってさぞや残念だったろうと思う。

 

妻と娘が買い物がしたいというので、久屋大通りを歩いて栄まで戻って地下鉄で名古屋駅へ。ナナちゃんの下で記念写真を撮ってから高島屋東急ハンズをぶらぶら。我が母校の河合塾名駅校を見に行こうかと思ったが時間がなかったので割愛。

 

晩ご飯は息子のリクエストで、「世界の山ちゃん」で手羽先を食べる。揚げたてはうまい。4人で5皿食べても息子は物足りなさそうな顔をしている。きりがないので、子供達には焼き飯と焼きそばを食べさせて、満腹になったもらう。晩ご飯の後に栄の街をぶらぶら散歩する。観覧車の乗ったり、ドンキホーテを素見したり。街には中国から旅行で来ているひとがたくさんいた。ドラッグストアの前では沢山買った品物を広げて整理している人もいた。これが爆買いというやつか。泊まったホテルも宿泊者の半分以上は中国からの観光客のようだ。

 

2日目は、近くの喫茶店で小倉トーストを食べてから、長久手トヨタ博物館へ向かう。雑誌でしか見たことがないような貴重な車が沢山展示してある。息子や娘にうんちくを語りたくなるのをぐっと押さえて淡々とまわる。最後に一台だけ持って帰っていいと言われたらどれがいい?とみんなに聞くと、妻と娘が1959年式キャデラック エルドラド ビアリッツ、息子が1929年式デューセンバーグ モデルJ、私は1936年式フィアット500トッポリーノだった。

 

帰りは1時頃に博物館を出て4時には金沢に着いた。渋滞もなく快適なドライブだった。東名、名神がガラガラで北陸自動車道の車が多かったのが意外だった。

 

いつもはバラバラに好きなことやって休日を過ごしているので、一緒に旅行に行っても大丈夫かと心配したが、終わってみれば、みんなが楽しく過ごせた2日間だったように思う。