本当に住んで幸せな街 全国「官能都市」ランキング
東洋経済新報社が毎年発表する「住みよさランキング」。2016年版の1位は千葉県印西市で5年連続のトップ。以下、 2位愛知県長久手市、3位富山県砺波市、4位石川県野々市市、5位福井県坂井市と続く。
毎年見ていると、大都市や県庁所在地の周辺にある郊外型の市が上位に来る傾向がある。1位から5位まで全部大都市近郊の街だ。4位の野々市市はお店がたくさんあり、若い人がたくさんいて、生活するには便利そうというのはわかる。しかし、本当にそこに住みたいかと言われると、正直なところ私はもうちょっと金沢の街中に近い方がいいなと思う。
住みよさランキングに対して、どうもしっくりこないと思っていたところに、この本の官能都市ランキングで金沢市が地方都市ではトップ8位になっているのが気になり読んでみた。
「住みよさランキング」は、人口当たりの公園面積や病院の病床数、待機児童数などの箱物の充実度や経済的な豊かさを指標にしている。一方、「官能都市ランキング」は、食文化の豊かさ、街を感じるか、自然を感じるか、歩けるか、匿名性があるか、ロマンスがあるかなど、実際に住んでいる人が、幸せを感じるであろうシチュエーションにどれだけ出会うのかを基準にしている。
1位は、東京都文京区、2位は大阪市北区、3位は東京都武蔵野市。東京だったら、1位の文京区より港区とか千代田区とか他にイメージのいいところたくさんあるのに意外だと思ったら、文京区は歩ける街というところで得点が高い。
金沢は食文化が豊かさで点数を稼いでいる。それと歩ける、いろんな機会があるという点でも点数が高い。私が感じるのは、金沢は街は、江戸時代の街区割がほぼそのまま残っていることもあって、歩くのに丁度いい大きさなのがいい。お城や兼六園はもちろん、犀川、浅野川が流れていて、寺町、小立野の台地もあってブラブラ散歩するにはもってこいだ。お茶する場所もたくさんあるし、最近は昼間から酒飲める店も増えつつある。
住みたくなる街ってどんな街なのか、を考える入り口としてオススメです。