夕暮れ散歩

午前は掃除をしたり洗濯をしたり、妻と近江町に買い物に行ったりして過ごす。お昼は冷蔵庫の残り物の白菜ともやしで野菜ラーメンを娘も入れて3人で食べる。午後は妻が昼寝している間に茄子のオランダ煮を作る。

 

3時過ぎには、今日一日の用事を全てこなしたような気分になったので、行先も決めずにひとりで散歩に出かけた。とりあえず東山に向かう。相変わらずたくさんの観光客でにぎわっている。東山から尾張町、大手町を通って金沢城公園に向かう。金沢城公園では今晩のイベントの準備をしていた。兼六園の横をとおって小立野台地に向かう。医療センターの手前で、浅野川の方向に向かって真っすぐに降りていく坂を見つけ坂を下る。途中の石碑によれば「八坂」というらしい。

 

坂を下りてしばらく行くと賢坂辻にでる。交差点を材木町小学校の方向に行く。金沢はそんなところばかりだが、この辺も昔ながらの路地や町屋が残っているところ。迷路にまよいこんだような感じであてもなくぶらぶらあるく。ひょいと天神橋に出たので、再び東山に戻るとやっぱりたくさんの人で大賑わい。お茶でもしようかと思うがどこもい満員。茶屋街を通り過ぎて東山2丁目の奥にあるエルパソに向かう。1階でタルトとコーヒーをお願いして2階のカフェスペースに上がる。ここは、土日のみタルトなどの焼き菓子をだしている。先客は参考書を広げて勉強中の女学生さんと、40代くらいの読書する女性。どちらもおひとりさん。私も洋ナシのタルトをかじりながら、トルストイの「戦争と平和」をひらく。中学生の時に読んだときは登場人物が多くてさっぱり頭に入ってこなかったはずなのに、今回はスイスイ読めてしかも面白い。おじさんだってひとりで甘いものが食べながらのんびりしたい時もある。

 

お会計を済ませて外にでると、日が沈んで暗くなっていた。今日はこのあたりはお祭りなのか、遠くで鳴る太鼓の音を聞きながら家に帰った。