複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線
6人の友人を介せば、60億人いる世界中の誰ともつながるって聞いたことないですか。「6次の隔たり」とか、世間は思っている以上に狭いということで、「スモールワールドネットワーク」と言います。
これは、人間関係、脳の神経細胞のつながり、航空機の路線網、インターネット、送電線網、食物連鎖のつながりなどに見られる特徴で、知り合いの知り合いがみな直接の知り合いであるような濃密な関係(強い絆)と、年に1回会うていどのただの知り合いの関係(弱い絆)が混在しているネットワークに現れるそうです。
この本は、「スモールワールドネットワーク」の特徴を具体的な例を使って説明してあります。世間の流行や、伝染病のはどんなときに広がるのか?金持ちはますます金持ちになるのはなぜか?インターネットを効率よく破壊する方法とは?
強い絆で結ばれている集団(クラスター)は、お互いの信頼関係があるので強い競争力を持つことができる。しかし、弱い絆でそれぞれのクラスターが結ばれていないと、コミュニティとしては、ばらばらとなり、クラスターの潜在能力を発揮できない。とのことです。
年に1回、年賀状をやりとりするだけの関係にも大事な意味があったのかと、妙に納得させられました。
- 作者: マーク・ブキャナン,阪本芳久
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2005/02/25
- メディア: 単行本
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