はじめての超ひも理論

物質を細かく細かく細かく見ていくと究極の構成要素は「ひも」だそうです。一本に伸びたひもと輪ゴムのような形のひもが振動していて、その振動のしかたによって、いろんな粒子(クォーク)として発現するそうです。


宇宙のはじまり、ビッグバンは何もないとことから突然ひもがあらわれるところから始まったとのことです。宇宙は爆発(ビッグバン)と収縮(ビッグクランチ)を繰り返していて我々が今いる宇宙は50回目の宇宙だとのことです。


「エレガントな宇宙」の方が、ページ数が多い分説明が丁寧でわかりやすいような気がします。でも、ある程度わかっている方にとっては、こちらのほうが簡単な数式の説明や、踏み込んだ話もあるのでわかりやすいのかもしれません。


朝食の後、本を読んでいると、上の子が「何書いてあるの?」と聞くので、「物は、分子という粒でできていて、分子は原子がいくつか集まったもので、原子は、原子核と電子というもっと小さい粒でできていて、原子核は陽子と中性子というもっともっと小さい粒でできていて、陽子とか中性子ていうのは、クォークというもっともっともぉっと小さい粒がいくつか集まってできていて、もっと細かくみると最後はひもが震えているということが書いてある。」と説明すると、妻が横でげらげら笑っています。


原子とかクォークとか難しいこと言ってって、最後の最後に「ひも」というまぬけな響きの言葉が出てきて力が抜けたそうです。たしかに万物の究極の構成要素が「ひも」じゃ少々間抜けです。

はじめての〈超ひも理論〉 (講談社現代新書)

はじめての〈超ひも理論〉 (講談社現代新書)