宇宙船とカヌー
実家の物置に高校から大学の頃に買った本をまとめて置いてあります。その中から見つけてきて久しぶりに読み返しました。1988年第1刷版のちくま文庫版です。
父親、フリーマン・ダイソン、相対性理論と量子力学を統合する方程式を発見した世界的に有名な理論物理学者です。また、他の星へ人類が移り住むためのアイディアもいろいろと発表しています。彗星に木を植えて酸素を発生させて人類を彗星に移り住むとか、水爆を断続的に爆発させながら飛行するロケットなどです。息子、ジョージ・ダイソン、木の上に家を作って住んでみたり、アリュートの伝統的なカヌーをアルミとグラスファイバーを再現したバイダルカを製作して、アラスカからカナダにかけての沿岸水路を行き来する生活を送ります。
全く正反対の、この親子の暮らしが交互に綴られていき、最後に久しく会っていなかった親子が再会します。全く正反対だと思っていた二人が実は・・・・。
シーカヤックで鯨やオルカの泳ぐ沿岸水路を旅する場面にワクワクします。この本を読んでシーカヤックをやってみようと思い、機会をみつけては、モントレーや能登島でカヌーを齧ってみました。最近は全然やっていませんが、春になったら子供を連れてって漕いでみたいものです。
この本、紹介しようとアマゾンをみたら絶版なのか品切れなのか中古しか出てきません。中古価格を見てびっくり。文庫本でも3,000円以上するようです。
- 作者: ケネスブラウワー,芹沢高志
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 1988/06
- メディア: 文庫
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