知り合いの知り合い

職場での呑み会の後、2次会には出席せず、一人で呑みに行くことが多いです。いつもと同じような話でいつもと同じポイントで笑う時間を過ごすのも退屈、かといって真っ直ぐ家に帰るには時間が早い。ちょっと気になるお店の偵察も兼ねて、ぶらっと初めてのお店に入ります。


お店に入ってしばらくはお店の人と何を話していいのか途方にくれますが、お互い様子をうかがいながら少しずつ間合いをつめて、会話の糸口を大事にふくらませます。この緊張感が癖になります。隣のお客さんの会話にも、それとなく耳をそばだてていて面白い話には、にこっと笑ってたりすると、ぽっと話しかけられたりします。最近気付いたのですが、見ず知らずの人だと思った人が、知り合いの知り合いぐらいの隔たりでしかないことが判明します。一人の共通の知り合いを通して繋がっています。


偶然だろうと思っていたのですが、2回に1回ぐらいの割合でそういうことがあります。私は最近引越してきた余所者、知り合いも多いほうではない。世間は案外狭いのか。なんでやろ。


そろぞれが100人の知り合いと繋がっているとすると、一人を介すると100人×100人=10,000人と繋がることになる。金沢市の人口50万人の2%です。単なる知り合いなら、300人くらいはいるかしら。300人なら9万人と繋がる。このくらいだとイメージが大体あう。


世間は案外狭いということでは、「複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線」が面白い。ただ、この本にも登場する、6人を介すれば世界中の人に繋がるという、「六次の隔たり」の手紙の実験はどうも都市伝説らしい。

複雑な世界、単純な法則:http://d.hatena.ne.jp/benton/20060629/p1
六次の隔たり:http://diary.yuco.net/20060922.html#p01