打ちのめされるようなすごい本
インフルエンザで蟄居している間、Kindleで興味に任せて購入。
米原さんはロシア語通訳の第一人者であり、エッセイや小説を書けば無茶苦茶面白い。「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」や「旅行者の朝食」は良かった。10年前にガンで亡くなられた時は結構ショックだった。
この本は1993年頃から亡くなられる直前までの彼女の書評をまとめたもの。2時間ほどで軽く読むつもりが意外にボリュームがあって6時間もかかった。ある人が10年間にわたってどんな本を読んできたのかを辿ることは、その人がどんなことを考えてきたかを知ることだと実感。ロシアやイラクの状況を心配し、自身がガンを患ってからは、代替医療の本を半分胡散臭いと思いながらも片っ端から読んで、試していることが読んでいてつらい。
早速、紹介されていた本の中から3冊を図書館で借りて来た。新しくても10年前の本なので、最初の2冊はアマゾンでも古本でしか手に入らないし図書館でも書庫に入っていた。
- コーカサスの金色の雲
- マサリクとの対話
- 女盗賊プーラン
読むのが楽しみだ。