あるミニマリストの物語ー僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで
妻も子供もいる身で、家中のものをじゃんじゃん捨ててしまう訳にもいかないのですが、近頃、余分なものはできるだけ持たないようにしたいと感じています。
ものが増えると、置いておく場所や、それを維持するお金、手間が必要となり面倒です。特に以前はあれほど好きだった車も、今は軽自動車1台で済ませたい、できれば必要な時にレンタカー借りればいいかとも思っています。
タンスやクローゼットが着もしない洋服でいっぱいになっているのも、うんざりです。せめて自分のだけはなんとかしたいと、せっせと捨てています。本棚や、文房具入れ、キッチンの食器棚など、おおよそ収納スペースというのは、ちょっと油断するとガラクタでいっぱいになってしまい、必要なものを使いやすいように整理して保管するという役割を果たしていません。
毎回の収集日に、捨てなければいけないゴミの多さにはうんざりです。生ゴミや空き缶、ペットボトルはもちろんですが、なんでこんなもん家にあるんだろうというガラクタが次から次へと出てきます。
この本は、著者が、死んだ母の遺品を整理する中で、自分も母と同じようにガラクタを抱え込んでることに気づき、できるだけ物を持たない、ミニマリストの暮らしに目覚めていく過程を自伝形式で綴っています。
「自分のミッションにフォーカスして、人生において成長し続けるために、物を捨てよう。」というアメリカ人らしい前向きな姿勢が少し鼻につきますが、物欲は追い求めても際限がない、永遠に満足できないという部分は、執着しない、貪らないという仏教の基本的な教えにも近く共感しました。
家の収納スペースが足りないと感じている方にオススメです。
あるミニマリストの物語―僕が余分なものを捨て人生を取り戻すまで
- 作者: ジョシュア・フィールズ・ミルバーン,ライアン・ニコデマス,Joshua Fields Millburn,Ryan Nicodemus,吉田俊太郎
- 出版社/メーカー: フィルムアート社
- 発売日: 2016/04/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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