薔薇の名前 上

 14世紀前半、イタリアの修道院で発生した連続殺人事件を、修道士のウイリアムとその弟子アドソが解明していく物語。著者ウンベルトエーコの豊富な知識がちりばめられているので、中世ヨーロッパの歴史を知る入り口としてもおすすめ。異端審問、キリスト教における笑いの意味について登場人物が白熱した議論を繰り広げる。

 

著者の豊富なうんちくがストーリー展開とうまく絡み合っているので読んでいて無理がない。楽しく読み進められます。

薔薇の名前〈上〉

薔薇の名前〈上〉

 

 「パウドリーノ」も舞台は中世。コンスタンティノープルから東方のキリスト教の国を目指して旅するお話です。

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