五箇山
娘が通っている高校の英語のサマーキャンプの先生としてアメリカから来日、ホームステイで我が家に1週間滞在してくれた大学生のアニスを連れて五箇山に行ってきた。
昼間に散策するのは余りにも暑いので、午後3時30分ごろに家を出て白川郷に向かう。車中で白川郷について調べてみると、いろいろな施設は午後5時に閉館するとのことだったので、少し手前の五箇山に行き先を変更した。到着したのが4時30分、ここの五箇山民俗館と塩硝の館も5時閉館ということで慌てて見学する。塩硝というのは黒色火薬の原料。囲炉裏の側に穴を掘り人尿や鳥、蚕の糞、そば殻、土を積み重ねて4、5年かけて発酵させて、それを桶に入れて水と混ぜ合わせて、その溶液を煮詰めると結晶化して採取できるそうだ。この塩硝と木炭、硫黄と混ぜると黒色火薬になるのだ。
塩硝の館を出ると、すでに5時を過ぎていた。たくさんいた観光客もいなくなり、この菅沼集落を歩いているのは我々だけ。地元の人が所々で畑仕事をしていた。夕暮れ時の静かな合掌造りの集落を散策できてよかった。
アニスにとっては、田んぼに青々と生い茂る稲が興味深かったようで、田んぼの写真を何枚も撮っていた。また、「米というのは何処にできるのか? 地下か?」と聞くのでグーグルで、稲穂が深々と頭を垂れている写真を検索して見せた。
お土産物屋さんで五平餅を買って3人で食べる。アニスも五平餅の甘辛味噌味が好きなようで、一人で一本を食べていた