妄想女子

娘は中学1年生。毎日楽しそうに学校に通っているのはいいのだが、勉強は苦手なようだ。特に数学と理科が苦手だ。この前は期末テストの理科の点数が48点で、妻にひどく叱られて泣いていた。

 

得意なのは国語。普段家で会話していても、いろんな言葉を知っているし、かいつまんで要約して説明するのもうまい。例えの言い回しも気が利いている。

 

この前、晩御飯の時に話しをしていたら、彼女は「妄想ノート」を持っていることが判明した。湧き上がる妄想を毎日ノートに書き込んでいるそうだ。書き始めるとやめられなくなって勉強が手につかないので、試験期間中は妄想ノートをベッドの下に押し込んで封印しているそうだ。妄想の内容は、お父さんは日本でサラリーマン、お母さんはニューヨークの国連職員、子供は日本のおばあちゃんのところで暮らしている・・・。とキャラクターを設定して物語を作っているらしい。

 

「一度読ませてよ。」と言ったら「ダメ。」と即座に断られた。妄想は浮かぶがままに放っておくと、暴走して日常生活に支障をきたすので、その都度ちゃんとノートに書き留めて成仏させるように、とアドバイスしておいた。

 

今日も、振り替え休日で一人で家にいたら、「パンがオーブンの中でふわーっと膨らむように、妄想が広がってしまって大変だっった。」そうだ。

 

娘、大丈夫か。