書いて生きていく プロ文章論

 このブログを書き始めたのは、今の仕事に転職して文章を書く機会が増えたから。それまでは経理で働いていたので作る資料は基本スプレッドシートのみ。説明の文を書くとしても箇条書き程度だった。ぐだぐだと長く書くのは嫌われた。

 

それが転職してからは、挨拶文やら答弁案やらとやたらと長い文章を書く羽目になった。それで一番困ったのが、まず、求められる分量を書けないこと。次に考えていることがちょうどいい具合に相手に伝わるように書けないこと。言葉足らずになったり、相手に不快感を起こさせるような強すぎる言い回しになったり、必要以上にどうでもいいことを細かく説明してみたり。

 

とにかく毎日少しでも書けば上手くなるんじゃないかと思い10年前にブログを書き始めた。書き続けてみて自分が一番変わったと思うのは、上手く書こうとしなくなったことだ。最初の頃は、少しでも気の利いたことを書こうとか、上手い言い回しはないかとか、賢そうに思われたいという気持ちが先走ってしまい、キーボードを前にしてうんうん唸っていた。

 

今はこの文章で書きたいことはこれ、とテーマを一つだけに絞って、素直にストレートに文字にしてみる。あとはその補足のつもりで前後に文章を付け加える。書いていると色々と言いたいことが頭に思いうかぶが、テーマは一つだけ。

 

この本には、誰に何のために書くのか明確になっていますか? 形容詞を多用してないですか?など、文章を書くときの実践的な心得と、インタビューする際の心得が、わかりやすく書いてあります。仕事で文章を書いたり、商談で人に会って話を引き出すことがある人にオススメです。

書いて生きていく プロ文章論

書いて生きていく プロ文章論