9プリンシプルズ 加速する未来で勝ち残るために
世の中がどう変化していくかわからず、しかも変化のスピードがどんどん速くなっていく中で、どうすれば生き残っていけるのか。生き残るための原理原則を伊藤穰一が語る。
先行きは不透明なので、何が正解かは誰もわからない。つまり、どうすればいいかをあらかじめ分かっている人はいないのだから、既存の知識体系や既存の組織の権威に従順に従っても仕方ない。多様性を大事に、リスクをとっていろんなことを小さく実践してみる。というようなことが、著者が所長を務めるMITメディアラボの実践例を紹介しながら書いてある。
目次では、
1 権威より創発
2 プッシュよりプル
3 地図よりコンパス
4 安全よりリスク
5 従うより不服従
6 理論より実践
7 能力より多様性
8 強さより回復力
9 モノよりシステム
と続く。
グーグルの共同創設者ラリー・ペイジの言葉
ほとんどの企業がだんだん劣化するのはかれらが以前にやったのとだいたい同じことを、マイナーチェンジしただけで続けようとするからだ。絶対に失敗しないとわかっていることをやりたがるのは自然なことだ。でも漸進的な改善は、やがて陳腐化する。これは特に、確実に漸進的でない変化が起こるとわかっている技術分野ではそうだ。
人口減少という漸進的でない変化が起こり始めている中、社会のあらゆる分野で、答えのない問いに立ち向かわなければいけない。つべこべ言ってる暇があれば、何かやってみなければ。