舞踏会へ向かう三人の農夫
ドイツの写真家、アウグスト・ザンダーが1914年に撮影した、三人の農夫の写真を巡って3つの話が展開する。 ひとつは撮影された農夫たちの話。1914年8月に第一次世界大戦が始まり農夫たちも大戦に翻弄される。二つ目は、出張先のデトロイトで時間調整のために訪れた美術館で、偶然にもこの写真を見たビジネスマンの話。三つ目はパレードで見かけた、赤毛の女性が気になって追いかける証券マンの話。
順番に切り替わりながら進む三つの話がどんどん絡まり合う。その中で20世紀の歴史が描かれていく。
同時に3つの話が進んで行くので、ストーリーを追って行くのに手こずったけれど、あまり気にせず勢いで読んだ。面白い。