心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門

 知らず知らずのうちに筋肉に力が入ってしまう。例えば緊張て肩がガチガチになってしまう。こうなると姿勢が悪くなり疲れやすくなる。声も出づらくなる。こんな状況から筋肉の緊張を解いて、できるだけ楽に日常生活を過ごせるようにするのが、アレクサンダー・テクニークだ。

 

骨盤を立てて少しだけ前かがみになり、脛と腿の前側の筋肉が張るように立つ。こうすると後ろ側に引っ張る筋肉と前に引っ張る筋肉の強さが釣り合うって骨格のバランスが取れるそうだ。最小限の筋肉の緊張で立つことができる。体の前面に突っ張り棒があってそれで全身を支えていると意識するといいそうだ。

 

また、腕は胸骨(鎖骨の付け根)からぶら下がっていることを意識して、極力を腕を肩の筋肉で持ち上げないように心がける。荷物を持った腕を肩の筋肉で引き上げるような動きをすると肩が凝りやすくなる。腕は胸骨からぶら下がっている。その先に荷物がひっかかていると意識するのだ。

 

首回りも緊張しやすいところ、時々左右にゆっくりと首を回転させて、緊張をほぐしてやることが大事。

 

体に余計な力が入ると呼吸が浅くなる。時々ゆっくりと息を吐いて胸回りの筋肉をほぐすのだ。腹筋は柔らかく、首が常にフラフラ動くようにしておく。

 

そして、足の裏全面に体重を感じて、身体を地面にそっと置く、身体を地面に預けると意識する。動作はゆっくり。急激に動いて筋肉を無駄に緊張させない。

 

走るとき、歩くとき、座っているとき、立っているとき体の力を抜いて楽に過ごすことを意識すると、少しずつ緊張がほぐれていくそうだ。

 

心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門
 

 

ナポリタン

無性にナポリタンが食べたくなり日曜日のお昼に作った。具は玉ねぎとピーマンにハム。ケチャップは油で炒めるとコクがでるとどこかで聞いたので、具を炒めた後にフライパンでケチャップとウスターソースを炒めておく。パスタが茹で上がったら具と一緒にフライパンに投入して最後に少しバターを入れて完成。粉チーズをかけて口のまわりを赤く染めながらワシワシ食べた。

 

思いきりよくケチャップを入れられなかったので薄味のナポリタンでした。

 

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南方熊楠 100年早かった智の人

上野の国立科学博物館で開催中の南方熊楠展に行ってきた。

南方熊楠生誕150周年記念企画展「南方熊楠-100年早かった智の人-」(2017年12月19日(木) ~2018年3月4日(日))- 国立科学博物館

 

南方熊楠の存在は中学生の時に知り、アメリカ、イギリスを股にかけて研究を進め、ネイチャー誌にも論文が多数掲載されていることや、昭和天皇の皇太子時代に粘菌について直接講義をしたことがあることに惹かれて、わからないながらも東洋文庫で「燕石考」や「十二支考」を読んだことがある。

 

熊楠は1867年に和歌山県で生まれ。隠花植物の研究者であり自然史の研究者であり、「十二支考」など人文系での著作もある。今回の展示では、熊楠が収集した地衣類などの標本や菌類の図譜が展示されている。また、「十二支考 虎」を書くための論文の設計図(熊楠は腹稿と言っていた)も展示されていた。

 

熊楠は隠花植物の研究にあたり、膨大な標本を収集したように、人文系の分野でも文献から抜書きを作成し、論文執筆にあたっては、それを元に項目同士の相関図のようなものを作成していたのだ。ロンドン時代には大英博物館の図書室にこもり、膨大な量の文献の抜書きを行なっていたそうで、紙に細かい字でびっしり書き込まれている抜書きのサンプルも展示されていた。標本にしろ抜書きにしろ、徹底して集めまくる。狂気を感じるくらいの熱意だ。

 

 

ネットからコピーアンドペーストで情報収集するのと、手書きで紙に抜書きしてスケッチを描くのでは、頭に入ってくる強度が違うだろう。すると、出来上がってくる論文にも何らかの影響があるのだろうか。

禅と骨

ヘンリ・ミトワは、1918年にドイツ系アメリカ人と新橋の芸者の間に生まれる。日中戦争が始まると敵性外国人として特高につきまとわれるなど日本で暮らしにくくなる。アメリカの戻った父を追って1940年にロサンゼルスに渡る。しかし1941年に太平洋戦争が始まるとアメリカでも日系人として差別され、強制収容所に収監される。戦後アメリカで日本人と結婚し3人の子供を育てるが、日本にのこしてきた母親の死を契機に日本に戻りたいという思いがつのり、1961年に単身日本に帰国し、妻と娘を日本に呼び寄せる。本人は禅寺に出入りするとともに茶道や陶芸を学ぶ。そして天龍寺の僧侶となる。

 

この映画はこんなヘンリ・ミトワの一代記。禅の話はあまり関係ない。日本とアメリカの間に翻弄されるミトワ。家族は日本に帰国して好き勝手やっているミトワに振り回される。うんざりしながらも断ち切れない家族の関係。次女の静さんがミトワは最低の父親とののしりながらも、ミトワを看病するときの目がやさしい。

 

家族間のドロドロの愛憎渦巻く様子は、カラマーゾフの兄弟を読後感と同じような疲労感。へとへとになる。いろいろなことがあって一言では語りきれないけれど、見るべき映画。

映画『禅と骨 Zen and Bones』公式サイト

カラマーゾフの兄弟

正月休みに家に篭ってこたつで寝転んでじっくり読んだ。

 

父親フョードル・カラマーゾフと3人の息子たち、ドミートリイ、イワン、アレクセイ のお話。「いろいろあった。」としか要約しようがないくらい波乱万丈で、サイドストーリーも濃厚。最初はしつこいくらいの心理描写にげんなりしていたけれど、中盤以降は小説の世界に引き込まれた。

 

フョードルとイワンがグルーシェンカという女性を奪い合うところでは、いつグルーシェンカが来てくれるかと家で待つフョードル。それを妨害しようとフョードルの家の近くに夜も昼もなく張り込むイワン。この二人の気が狂わんばかりに恋い焦がれる様子、何もかも投げ打ってでもなんとかしたいと思うところが真に迫って描かれている。読んでいてつらくなるほどだ。

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈上〉 (新潮文庫)

 
カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈中〉 (新潮文庫)

 
カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

カラマーゾフの兄弟〈下〉 (新潮文庫)

 

 

これが人間か 改定完全版 アウシュビッツは終わらない

 著者はユダヤ人の化学者でイタリアに住んでいた。1944年10月にナチスに捕まりアウシュビッツに送られる。この本は1945年1月にソ連軍に解放されるまでの強制収用所での日常生活を綴る。

 

科学者だからなのか、著者は強制収用所の悲惨さや残酷さを強い言葉で嘆いたり非難したりしない。日々の生活を淡々を描写する。返ってそのために、非人間的な営みが何事もなくあたりまえのように続いていく様子が強調され空恐ろしい。

 

トイレもない家畜を運ぶ貨車で何日もかけて運ばれる。収容所に到着すると、男女関係なく頭髪を剃られ、衣服、靴も含めて個人の持ち物は全て取り上げられる。代わりに歩きにくい木靴と粗末なシャツとズボンを与えられる。腕に個人を特定する番号を入墨され、その番号で呼ばれる。2人でひとつのベッドを共有する。食事はパンとキャベツのスープが少し。配分される量だけでは衰弱していくばかり。スプーンは与えられず、食事のスープは犬のように器に口をつけて飲むこのになる。それが嫌ならなんとかしてスプーンを入手しなければいけない。日の出から日没まで化学プラントの工事現場で働かされる。病気や怪我で働けなくなると選別されガス室送り。

 

ドイツの普通の人たちが、このようなシステムを構築し淡々と運用していたことを知ると、状況次第で人間誰でもこんなことできるのかとそら恐ろしくなる。

 

本書の冒頭にある言葉。

暖かな家で

何ごともなく生きているきみたちよ

夕方、家に帰れば

熱い食事と友人の顔が見られるきみたちよ。

 

 これが人間か、考えてほしい

 泥にまみれて働き

 平安を知らず

 パンのかけらを争い

 他人がうなずくだけで死に追いやられるものが。

 これが女か、考えてほしい

 髪は剃られ、名はなく

 思い出す力も失せ

 目は虚ろ、体の芯は

 冬の蛙のように冷えきっているものが。

 

考えてほしい、こうした事実があったことを。

これは命令だ。

心に刻んでいてほしい

家にいても、外に出ていても

目覚めていても、寝ていても。

そして子供たちに話してやってほしい。

 

 さもなくば、家は壊れ

 病が体を麻痺させ

 子供たちは顔をそむけるだろう。

 

 

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

 最初から完璧を目指して準備に時間をかけるよりも、そこそこのところで実行して、早めに失敗して改善した方が進歩は早いというお話。もちろん、失敗の原因を詳細に分析、フィードバックして改善に繋げる仕組みを持つことが前提で、そのような失敗から学習する仕組みがあるかないかでその後の成果が全く違ってくる。

 

失敗から学習する組織は、航空機業界、自転車のロードレースのチームスカイ、メルセデスのF1チームが挙げられている。一方、学習できない組織は、医療、心理療法の業界。

 

航空機事故が発生すると、ボイスレコーダやフライトレコーダの記録を詳細に分析し、パイロットの人為的なミスだとしてもそのミスを犯すに至った周囲の状況、本人の健康状態、機体の状態にまで遡って原因を調べる。その事故で判明した事故の原因は、航空業界全体に共有され、機体の改良やオペレーションの改善に繋げる。その結果、航空機事故は年々減少し、なんと2017年のジェット旅客機の墜落事故はゼロになったそうだ。

tabiris.com

 

それと対照的なのは、医療の世界。医療事故が発生すると、まずは医師や看護師さんがミスを犯したのではと、個人の責任が厳しく問われ、仕組み全体としての原因究明がおざなりになる。その結果、まず事故を隠そうとする。原因が組織や業界全体で共有されることがないので、同じミスがなんども繰り返される。本書では医療ミスによる死亡者はアメリカだけで年間何万人にもなるのではないかと推測している。

 

特定の会社や個人をやり玉にあげて、必要以上にみんなで袋叩きにするのは、ミスを隠す方が得だといく気持ちにさせるので、社会全体としてもあまりいいことなさそうです。

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織

 

 

マシュー・サイドが書いたものでは、この本も面白かった。

benton.hatenablog.com

ゼロベースランニング 走りの常識を変える!フォームをリセットする!

「Born To Run」を読んで、人間の足は長距離を走るために進化してきたのだから、足の機能を損なうような厚底靴ではなくて裸足に近い状態で走るべきだ、というベアフットランニングに興味を持ち、5本指の靴でも買おうかとアマゾンで物色していた時に、あなたへのおすすめ商品の中にこの本を見つけた。

 

足を体の真下よりも前に振り出して踵から着地しようとするから、足の裏や膝に大きな衝撃がかかるのであり、その状態で足首で地面を蹴ると体を上方に押し上げてしまい前進する力にならない。真下より後ろに着地するように意識すれば、自然とつま先や足の真ん中あたりで着地することになり、足首を伸ばす動きは体を前に押し出す力になる。とこの本の一番初めに書いてある。

 

早速試してみた。長年、できるだけ足を前に出してストライドを伸ばそうとしてきただけに、なかなか慣れない。屁っ放り腰のペンギンみたいだ。ただ、1時間走った翌日も膝や腰、足首の疲労感が少ない。いつもは夜ベッドに入って足首や膝をゴリゴリ回してストレッチしていたのだが、その必要を感じないくらい楽だ。一方ふくらはぎに負担がかかるのか、筋肉がこわばって走った後につりそうになった。

 

走っている感覚としては、自分が地面を蹴って前に進むのではなく、地球を大玉と考えて玉乗りをするようなつもりでいると足がスムーズに回る。玉乗りなので、転ばないように足を体の真下に着いて、球を自分の後方へ引き寄せて回す感覚。

 

長距離を走っても体に痛みを感じないのが何よりだ。いい感じなのでしばらく続けてみようと思う。

ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!

ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!

 

 

アレクサ

11月の初めにAmaazon Echo購入に必要な招待状の申し込みをして、招待状がメールで届いたのが12月26日。購入手続きをして家に届いたのが昨晩(12月28日)。

 

早速、アレクサアプリをiPadにダウンロードして設定する。途中、WiFiへの接続に少々戸惑っただ、30分ほどで稼働開始。

 

いやー、面白いわ。まず、音楽をかけるのが楽。「アレクサ、ビートルズかけて」というとシャッフル再生してくれる。飽きたら、最近のヒット曲かけてとか、ジャズとか、ひとこと言えば好みの音楽が流れ出す。スマホを開いて選ぶ一手間が省けただけなのだけどこの差は大きい。音楽はストリーミンング配信でいいやという気になる。

 

天気やニュースも読んでくれるし、なぞなぞの出題やしりとりの相手もしてくれる。子供達も朝から交代で、アレクサ、アレクサと語りかけている。

 

うちの黒猫は誰にも相手をしてもらえなくなって、ふてくされているような気がする。

 

 

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BORN TO RUN 走るために生まれた

メキシコの山岳地帯にタラウマラ族という、超長距離を走ることが得意な民族がいる。急峻な山道を何10キロも軽やかに駆け巡る。村のイベントとして走ることもあるし、鹿を持久走で追い詰めて仕留めることもあるそうだ。

 

そんなタラウマラ族とアメリカの一流のウルトラマラソンのランナーがメキシコで50マイルのトレイルランニングで対決するまでのお話がこの本の縦糸。それに人間がいかに超長距離走に向いているかという話や、カバーヨ・ブランコと呼ばれるアメリカ人の元ボクサーが走る為にタラウマラ族が住んでいる地域に住み着く話が横糸として絡む。

 

馬や鹿よりも人間の方が速いというのは驚いた。確かに5キロや10キロでは全くかなわないが、50キロ、100キロとなると動物は体温が上がりすぎて走れなくなるそうだ。人間は毛に覆われていなくて汗で冷却できるので、水分さえ補給できればずっと走り続けられるそうだ。今はほとんどなくなってしまったが、世界各地で何時間も持久走で追い詰めて草食動物を仕留める狩の方法があったそうだ。

 

タラウマラ族もウルトラランナーも何キロ走ったとか、何時間走ったとか測れる数字でなくて、自分の体と対話しながら楽しんで走っている。著者に「楽に、軽く、速く」走れ、余力を残してどこまでも走れるペースで走れ、とアドバイしていたのは印象的。早速、自分でも胸や股関節の力を抜いて、呼吸も楽にすることを意識して走っている。

 

自分を追い込むだけでなく、走ることの楽しみに目を向けさせてくれる一冊です。

 

キッチンまわりの大掃除

暖かい季節にやろうやろうと思いつつ年末まで先延ばしにしてしまった換気扇の掃除をやった。

 

まずは台所のブレーカーを落として換気扇のフードを取り外す。その時にフードについている換気扇のスイッッチに繋がる電気の配線のコネクターを外す。配線を触る時に感電しないようにブレーカーをあらかじめ落としておくのだ。

 

昨晩、飲み会の開始時刻までの時間調整で東急ハンズに行って見つけた洗剤がコレ。

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商品名は「なまはげ」。油汚れが溶ける音を聞け、その威力ハンパねえ、と言われてはその効果を試さざるを得ない。少し高かったけれど買ってしまった。換気扇の羽やレンジフードの中にシュシュっと吹き付けると油汚れが浮き上がってくる。いつも使っている洗剤よりも確かに強力かもしれない。素手で掃除すると皮膚の表面がアルカリ成分で溶けてヌルヌルする。そのヌルヌル具合もいつもより強力だ。慌ててゴム手袋をはめた。

 

1時間ほどで、換気扇の掃除を完了。次は焦げがこびりついてしまったステンレスのヤカンとアルミの鍋を磨く。大きい鍋にお湯を沸かして、そこに大量の重曹を投入する。これは、10年以上前にコストコで買った重曹。5キロぐら入っている。大量にあるので惜しげも無く使えるのがいい。

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重曹入りのお湯の中にヤカンを投入して15分くらい煮てから冷めるまで放置する。

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冷めたらお湯から引き上げて、軽くタワシでこすると、あら不思議、こびりついていた焦げ汚れが、ベロンと剥がれる。あっという間に新品の輝きがよみがえる。

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同じように、この小汚いアルミの鍋も、重曹で煮てから磨くと、

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こんなにピカピカになる。

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 あとは、29日にお風呂場、30日にトイレの掃除をしよう。

 

罪と罰

 貧しさのため大学をやめざるをえなくなったラスコーリニコフが金貸しの老婆とその妹を斧で殺害する。何故か。

 

社会の役に立たない老婆を殺して金を奪えば、そのお金で将来有望な若者が大学に通うことができる。偉大な目的のためには小さな悪は正当化される。歴史上の英雄は使命を果たすために軍隊を率いて何万人も殺しているじゃないか。

 

綿密に計画をたてて冷静に行動へ移したつもりが、犯行直後からラスコーリニコフは混乱し逆上してしまう。

 

学生時代にロシア文学ぐらい読んでおこうと文庫本を買ったものの、自分の部屋で悶々とするラスコーリニコフの暮らしが、大学生にも行かずかといってバイトするわけでもなく、下宿に引きこもっていた自分の状況とあまりに似ていて、重苦しくなって途中で読むのをやめたのだ。

 

実家の本棚で見つけて今さらながらだけど読んでみた。上巻はラスコーリニコフの心理描写が延々と続き退屈なところもあるけれど、下巻は一気に話が展開してぐいぐい引き込まれた。次は『カラマーゾフの兄弟』を読みたい。

 

罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

罪と罰〈上〉 (新潮文庫)

 

 

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)

罪と罰〈下〉 (新潮文庫)

 

 

 

浅草橋

今週は火水と東京出張。今回も浅草橋に宿をとった。仕事がらみで新橋で飲んで浅草橋駅に降り立ったのが21時。もうちょっとのみたい気分だったので、高架の南側、駅の東口と西口の間に今年新しくオープンした「西口やきとん やや東口店」に入る。本店に比べると若いお客さんが多い。ガツ醤油、レバ、カシラと塩煮込み、レモンハイボールで910円。

 

散歩がてら高架の北側をウロウロしていると、住宅街の片隅にバーを発見。店の前を2、3度行ったり来たりして入ろうかどうか迷ってから、思い切って扉を開ける。入り口に熱帯魚の水槽があって奥にカウンターが伸びる。マスターは33歳で、このお店を始めてすでに7年目とのこと。東日本大震災の時にお店の酒瓶とグラスが全部割れてしまった話や、通勤に使っているトライアンフというバイクの話を聞きながら、ジントニックマティーニをのむ。意外と安くて1800円。気分良くホテルにたどり着く。

 

翌朝、電車に乗ろうと駅の東口に行くと、はっぴを着たおじさんが一人、改札から階段を降りて駅を出る人の流れの中に突っ立って大きな声で叫んでいる。「さあ皆さん、今日も頑張って参りましょう。ガッツ!」と通勤の人たちに声をかけているのだ。ほとんどの人は無視して通り過ぎるだけだが、時々一緒にこぶしを合わせる人もいる。10年前の自分だったら「そんなことにして何になる。ただの目立ちたがりか。」と苦々しく感じただろう。今回は素直にいいなと思った。自分でやろうと思わないけれど、そんな人がいてもいいし、ああいう風に毎日声をかけられたらちょっと嬉しいかもしれないと思った。

 

気になって、ネットで調べたら、あの人はガッツおじさんと言われていて、もう20年もやっているそうだ。

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ブルーベリージャム

玄関先に家を建てた時に植えたブルーベリーの木が2本ある。3年程前から沢山実をつけるようになって、気がついた時に摘んで頬張るくらいでは食べきれなくなった。今年は随時摘んで冷凍保存するようにした。

 

大きめのジップロックに3袋もたまって冷凍庫の場所を占領していたので、全部まとめてジャムにすることにした。重さを量ると1.5キロ。ネットでレシピを調べると大体ブルーベリーの重さの半分の砂糖を使っているのでスーパーでグラニュー糖を500グラム買ってきた。足りない分は家の砂糖を使う。

 

まずは冷凍庫からブルーベリーを取り出して鍋に入れて砂糖と混ぜ合わせる。解凍されるまでしばらく放置。鍋を火にかけて果汁が滲み出て砂糖が溶けるまでは弱火でじっくりと加熱。全体が液状になったら強火にして一気に煮詰める。焦げ付かないように木ベラで常に鍋底をこする。水分が少なくなると沸騰する泡がはじけて飛び散って木ベラを持つ手にかかって熱い。全体に艶がでて木ベラでこそいだ後に鍋底が見えるようになったらできあがり。熱いうちに煮沸消毒した広口ビンに詰める。

 

薄切りのトーストに山盛りのせるか、ヨーグルトに入れて食べようと思う。

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