浅草橋

今週は火水と東京出張。今回も浅草橋に宿をとった。仕事がらみで新橋で飲んで浅草橋駅に降り立ったのが21時。もうちょっとのみたい気分だったので、高架の南側、駅の東口と西口の間に今年新しくオープンした「西口やきとん やや東口店」に入る。本店に比べると若いお客さんが多い。ガツ醤油、レバ、カシラと塩煮込み、レモンハイボールで910円。

 

散歩がてら高架の北側をウロウロしていると、住宅街の片隅にバーを発見。店の前を2、3度行ったり来たりして入ろうかどうか迷ってから、思い切って扉を開ける。入り口に熱帯魚の水槽があって奥にカウンターが伸びる。マスターは33歳で、このお店を始めてすでに7年目とのこと。東日本大震災の時にお店の酒瓶とグラスが全部割れてしまった話や、通勤に使っているトライアンフというバイクの話を聞きながら、ジントニックマティーニをのむ。意外と安くて1800円。気分良くホテルにたどり着く。

 

翌朝、電車に乗ろうと駅の東口に行くと、はっぴを着たおじさんが一人、改札から階段を降りて駅を出る人の流れの中に突っ立って大きな声で叫んでいる。「さあ皆さん、今日も頑張って参りましょう。ガッツ!」と通勤の人たちに声をかけているのだ。ほとんどの人は無視して通り過ぎるだけだが、時々一緒にこぶしを合わせる人もいる。10年前の自分だったら「そんなことにして何になる。ただの目立ちたがりか。」と苦々しく感じただろう。今回は素直にいいなと思った。自分でやろうと思わないけれど、そんな人がいてもいいし、ああいう風に毎日声をかけられたらちょっと嬉しいかもしれないと思った。

 

気になって、ネットで調べたら、あの人はガッツおじさんと言われていて、もう20年もやっているそうだ。

www.youtube.com