見わたせば花も紅葉もなかりけり浦のとまやの秋の夕暮

夕方実家の犬(ハナ)の散歩にいった。少し歩きたかったので実家から海岸沿いを新堀川の河口まで行って、県道で引き返してきた。途中夕日に染まる船小屋を見つけて、定家の歌を思いだす。思い出すというか、これしか知らない。昼間は蒸し暑かったけれど、夕方になると風がひんやりしてすっかり秋の気配。風が強く海は荒れ模様。波しぶきが眼鏡について曇る。