デザイン思考が世界を変える

アメリカのデザイン会社、IDEOのCEOをつとめたティム・ブラウンが、IDEOでの仕事の進め方を紹介し、デザイナーの思考方法が商品開発はもちろん、ビジネスモデルの開発や社会変革へと応用できることをしめします。

デザインへの関心が高まっているの理由は明らかだ。発展を続ける世界の経済活動の中心が、工業生産から知識の創造やサービスの提供へと必然的に写るにつれて、イノベーションはまさに生き残るための戦略となっている。さらに、もはや物理的な新製品の投入だけがイノベーションとはいえない。イノベーションには、新しいタイプのプロセス、サービス、インタラクション、娯楽、コミュニケーション、コラボレーションなども含まれるようになったのだ。これらはまさに、デザイナーたちが日々取り組んでいる人間中心の課題である。現代のビジネス・リーダーたちはますます「デザインはデザイナーに任せておくには重要すぎる」と考えるようになっている。「デザイン施行」が「デザイン思考」へと進化を遂げているのは当然の流れなのだ。

デザインといえばできあがった製品にちょちょっとお化粧して見栄えよくする方法だと思う人も多いですが、製品と人との関係を根本から見直し、新しいサービス、経験を産み出すための思考の方法なのです。

デザイン思考が世界を変える―イノベーションを導く新しい考え方 (ハヤカワ新書juice)

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IDEOの仕事については、こちらの本はデザインの過程が丁寧に説明してあるので、具体的でわかりやすいかもしれません。
発想する会社:http://d.hatena.ne.jp/benton/20080501/p1

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

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デザイン思考を実践するのならこちらもおすすめです。
デザイン思考の仕事術:http://d.hatena.ne.jp/benton/20090802/p1

ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術

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