勉強

うちの娘(中3)は、数学と理科が苦手だ。中1の時には定期テストで30点台の成績だったこともある。3年生になってからは、さすがにまずいと思っているのか、テレビを見る時間を少し減らして、自分の部屋で机に向かう時間が増えた。

 

勉強してわからないことがあると、時々私に質問するようにもなった。中学生とは言えど、問題集をいきなり突きつけられてもわからない問題もある。そんな時は教科書を読んで、一緒に基本となる知識を確認してから、問題を解くようにしている。わからない者どうしで、そもそものところまで立ち返りながら考えるのが、わかりやすいのか、今月に入ってから夜の理科と数学の勉強会が定着してきた。

 

先週はフレミングの電磁誘導の法則をやった。電流と磁場と力の方向は左手の形で覚えるしかない。あとは問題に当てはめてどうやって解くかという話で、娘も割り切って淡々とこなしていた。

 

昨日は、人体の血液循環について、意味がよくわからないと行ってきた。血液の流れには、心臓から全身に行って戻ってくる「体循環」と、全身から戻ってきた血液が心臓から肺に入って再び心臓に戻る、「肺循環」とがあるというのは、多分昔勉強したはずなのだろうけれど、すっかり忘れていて。私も新しい知識に出会ったかのような新鮮な感覚だった。血液で全身に酸素や栄養を送りつつ、二酸化炭素や老廃物を回収する。肝臓や腎臓で血液の処理をしつつ、心臓に戻ってきた血液は、一旦肺へ送り込んで酸素を取り込んでから、再び全身に送る。血液の肺への流路が別回路となっているところが効率よく酸素を取り込むという意味で優れもの。という仕組みを説明したら、娘はようやく納得したような顔をしていた。

 

数学の一次関数もよくわかっていないようだった。2点の座標を与えられて、その2点を通る一次関数を求める問題では、いきなり連立方程式に落とし込んで解いていたので、大きな紙にグラフを描いて直線の傾きと切片の大体のイメージを掴んでから、式を解くようにアドバイスした。うまくすればグラフを見ただけで答えが見えるよ。と。

 

一緒に勉強していて、「はぁー。そういうことやったんか。」と理解して表情がパッと明るくなる瞬間の娘の表情を見るのが楽しみで、晩酌を控えめにして、いつでも質問に受けて立てるようにしている。