黒猫
黒猫がうちに来て6年になる。娘が近所の公園に捨てられていたのを拾ってきたのだ。その時は、生まれたばかりで手のひらにのるくらい小さかったけれど、今は人間でいうと40歳くらい、随分貫禄がついた。
家族が集まっていると必ず寄ってきて遠巻きに座っている。自分も家族の一員だと思っている。
ソファに座って本を読んでいると、ブラッシングしろと体をすり寄せてくる。オデコとアゴの下にブラシをかけてもらうのが大好き。
歯磨きをしている時も、洗面台にニャーと言いながら飛び乗ってきて背中を撫でろと要求する。
キャットフードと鰹節以外は食べさせたことがないので、人間のご飯には興味がない。
ぬるま湯を飲むのが好きだ。風呂に入ると自分も入りたいと風呂の外でニャーとなく。入れてやると風呂桶の淵に乗って風呂のお湯を飲む。留守の間には、勝手にに風呂場に入ってシャワーのホースを齧っている。穴から漏れたお湯を舐めるのだ。そのせいでうちのシャワーはホースから盛大に水が漏れる。
ジップロックの袋を舐めるのが大好き。何がいいのかよくわからないがぺろぺろと舐め続ける。
屋外に出さないようにしている。一度隣の家の庭に逃げ込んで戻ってこなくなり捕獲に苦労した。それ以来、洗濯物を干す時や宅急便の受け取りで、窓・玄関を開ける時は逃げ出さないように厳戒体制をとる。
今や、なくてはならない家族の一員だ。